情報化研究会大会に行ってきました

公開日時 Sat, 16 Dec 2006 12:52:00 GMT

NTTデータの松田さんが主宰する\情報化研究会\ の定例大会に行ってきました。


今回は、「NGN時代のITプロフェッショナル」というタイトルで、CSKホールディングスの有賀貞一さんの「情報サービス・ソフトウェア産業維新-新しい時代の人材育成」 というお話と、松田さんの「NGNはすごいのか? 企業ユーザー視点からの活用方法と評価」 というお話でした。


産業構造審議会の委員でもある有賀さんの、『日本のIT産業はITがInfrastructure Technologyになっているのに、問屋制手工業のままで、「産業」のレベルに達していない』とのお話は、その一角に従事しているものとしては大変耳の痛い話でしたが、OSSにかかわるものとして気になる話も出ました。企業に対する内部統制の強化(有賀さんは、J-SOX法などという法律は無いのだからそんな言葉を使ってはいけないということでしたが)で、会計報告にかかわるソフトウェアはたとえExcelのマクロであっても、誰がいつ何のために変更したかの記録が必要になるが、オープンソースソフトウェアの多くはそれを満たしていないので、使えなくなるのではないかというものでした。

確かに日本の法律では、アメリカのSOX法に無い、IT関係の統制が明文化されているので、事情が異なるようです。

産業構造審議会では、IT産業に、建築業のような法規制をかけるという考え方も論議されているようですが、それが日本のIT産業にプラスになるかどうかは、個人的には疑問があります。IT産業に対する評価はあっても「規制」の少ないアメリカに対抗して、ISOなどの国際規格を利用して防波堤を築いているEUの後を追いかけるような動きを日本政府はしているようですが。

講演の後の雑談で有賀さんがおっしゃっていた、「団塊世代の退職で、国内メーカーにはOSや言語処理系の開発経験者が少なくなる。極論すれば、コンピュータサイエンス系の大学は、OSと言語処理系だけを教えてくれればよい。そのほうがずっとためになる」という話には私も賛成です。


松田さんのNGNの話はここにはかけない話が満載でたいへん面白かったです。ありがとうございました。